短大卒元パティシエ体験談 短大での生活編 2.
こんにちは!
煮卵LOVERです(^^)/
もうすぐで8月が終わろうとしていますが、
まだまだ暑さが残っていてぼーっとしてしまうことが多い最近の私です。
ぼーっとしていて変な行動を起こすことも多いです。笑
最近やらかしたことといえばお昼ご飯のラーメンに溶き卵を落とそうと思って
卵を割るときに思いのほか殻をシンクの台に強く打ち付けてしまい、
真っ二つに割れてそのまま片方の殻とともに卵の中身がシンクにポチャッ…と。笑
悔しいですね。悲しかったです。切なかったです。
みなさん卵の扱いには気を付けてくださいね…( ;∀;)(人に言えない)
さて、今回は前回の続きで私がパティシエになる前のことを
お話ししていこうと思います。
~目次~
・パティシエを目指した理由・受験のお話
・製菓学校(短大)での学習について ←今回はここ!
・就活の話
・パティシエになってからの仕事内容や拘束時間
・レストランの人間関係、上下関係
・店舗ごとの雰囲気
・パティシエを辞めた理由 などなど…
今回は2つ目の製菓学校での学習についてお話していこうと思いますので
ぜひお付き合いください(#^^#)
・製菓学校(短大)での学習について
私が高校を卒業してから入学した学校は
大学に併設されている短大で、学部は調理製菓だけの短大でした。
定員は調理30人、製菓30人の60人でしたが私の学年は62~3人いたと思います。
実家から通うことを前提に決めた学校だったのですが、
なんと通学に片道2時間半かかるところにしてしまいました。
行きたいと思えた学校だったし通学時間には本でも読んで勉強したらいいし、
2年間の我慢だ、と頑張ることに決めました。
専門学校じゃなくて短大に進学した理由は
専門よりも短大のほうが学費が安かったことと、
短大卒のほうが専門卒よりも学歴的に上だと思ったからです。
実際は専門卒と短大卒は学歴的にはほぼ同じレベルみたいです。(恥)
授業内容のことを言えば
短大は座学が多く、実習が少なかったです。
(私の通っていた短大は1年生、2年生とも実習は週2でした)
専門学校は座学もありますが2年生になるとほぼ毎日実習があった
という話を社会人になってから同期のパティシエから聞いたので、
専門学校に通っていたらもっとたくさんの種類の
お菓子を作って勉強できていたのかなと、少し後悔したこともありました。
授業についておおまかに、覚えている範囲で
話をさせていただきます。
当時の時間割を捨ててしまったので覚えている範囲ですが1年生の時は
月曜日 1~4限 9:00~16:30
火曜日 2~5限 10:50~18:00
水曜日 製菓実習1~4限 9:00~16:30
木曜日 製菓実習1~4限 9:00~16:30
金曜日 1~4限 9:00~16:30
土曜日 2~4限 10:50~16:30
日曜日 休み
こんな感じの時間割だったと思います。(時間もだいたいです)
水、木曜日の製菓実習は洋菓子、パン、和菓子の授業がランダムで行われる感じでした。
割合は 洋菓子5:パン3:和菓子2 くらいの比率だったと思います。
実習は楽しかったです。
5,6人で1グループになってグループごとにメンバーと協力しながら
作業する感じだったのでみんなで相談しあったり手伝いあったりしながら
わいわいと作っていました。
似たようなものを作ることが多かったので半年経ったくらいからマンネリ化していると
感じることも多かったですが。。。
作ったお菓子を毎回持って帰ることができたので、
家族からは喜ばれました(・´з`・)
座学の科目は、製菓衛生師の資格を取るのに必要な
食品衛生や公衆衛生の科目、製菓・製パン理論。
そのほか一般教養の科目はパソコンの授業、華道・茶道、フランス語など
がありました。ほとんどが必修科目でした。
2年生になってからは資格を取るための科目は必修でしたが
華道や茶道やフランス語の科目は選択でした。
選択科目があったので1年生のときよりは
授業の時間が減ったと思います。
時間割は覚えていませんが、平日の授業数が少し減り、土曜日が休みになりました。
実習は変わらず週2でした。
ただ実習の内容が、2年生になるとただ実習でお菓子を作るだけではなく
少し難しいケーキや細工系のものを作るようになり、
自分たちでメニューを決めて原価を計算して学内で販売するイベントが月1であったりと、
社会に出てパティシエとして働くためのスキルを身につけるような授業内容に変わりました。
2年生になってからは秋に受ける製菓衛生師の資格試験に向けての勉強と卒業研究、
就職活動、あとは空いた時間でアルバイトをしていました。
就活については詳しく次の記事でお話しします(^^)/
卒業研究の内容は1人1テーマではなくグループで一つのテーマについて調べ、
その内容をレポートにまとめ、PowerPointでスライドを作り
全員の前で発表して実際に作ったものを展示して終わりというものでした。
私は友達と2人でその時流行っていた「ガトーマジック」というケーキについて調べ、
いろんなケーキを作ってその内容を記録し、展示して卒業研究は無事に終わりました。
後になって、すでにあるお菓子を研究するのではなく
自分たちで1から何かを作り上げるほうがよかったなと思いました( ;∀;)
別のグループの4人組の子たちで、
アレルギーの原因となる食材(乳製品、小麦粉など…)の代わりとなる食材を見つけて
それらで代用し、おいしいお菓子を作ろう!というテーマの卒業研究をしていました。
乳製品や小麦粉、ナッツなど味にものすごく影響してくる食材を別のものに代用する
ということは、未知の世界であり納得のいくものが出来上がるまで何回も試作を
しなければいけなかったと思います。
それでもそのテーマで最後までやり切ったそのグループの子たちがすごいな
と思ったし、私ももっとじっくりテーマを決めて人の役に立つことについて研究し、
自分たちで一から作るスキルと忍耐強さと経験を鍛えておけばよかったな…と
少し後悔しました。
とはいえ片道2時間半かけて通学し、就活もしながら卒業研究も着々と進めていき、
同時に製菓衛生士の勉強もしながらアルバイトもして、、、と
今思えばハードというほどではないですが充実していたな~と思います^^
さて、ここで資格試験の話をしていきます。
2年生の秋ごろに他県に全員で製菓衛生師の試験を受けに行きました。
試験の内容はほとんど授業で習ったものが出題されたのですが、
何問か迷う問題があって
あまり手ごたえはなかったのですが結果は合格だったのでよかったです。
製菓衛生師の資格は、持ってないとパティシエになれないわけではないので
受からなかった子でも今でもパティシエとして働いている子はいます。
しかし私は学生の間に資格を取っておいたことで少し気持ちに余裕ができ、
パティシエとして働いていく上での自信が芽生えました。
持っておくべきかは正直微妙なところだと思います。
業界の中でこの資格を重視する方は多くないと思いますし、
実際私が就職した会社では資格の有無はあまり聞かれませんでした。
しかし勉強する機会があったり、将来パティシエとして信頼を得たいというなら
ぜひ取っておいて損ではない資格だと思います。
技術面の資格ではなく衛生観点や製菓製パンの基本的な理論を学んでいる証明に
なるだけなので、技術面での証明が欲しいという方はぜひ、菓子製造技能士という
資格を得ることをお勧めします。
製菓衛生師の資格をとることで得られるメリットとすれば
食品衛生責任者の資格を得る際に講習を受けることを免除され、申請するだけで
資格を取ることができるという地味な優遇がされます。
3年間パティシエをしていましたが製菓衛生士を持っていたことでなにか
いいことがあったかと聞かれると、
学生のときにちゃんと勉強していたんだなと上司の方に認識してもらえること
くらいかな…(笑)
飲食のプロの世界は実力主義だということがわかってもらえたかなと思います。
どんなに学歴がよくてもいろんな資格を持っていても、
おいしいもの、見た目がきれいなもの、いろいろな技術が詰まったものを作れる
といった生み出す人だけが評価されるという厳しい世界です。
それはどこの世界でもいえることだとは思いますが、、、
でも、お菓子が好きだ!と自信を持って言えるなら
パティシエはやりがいのある仕事だと思うので目指す人が増えたらな、、、と思います(*'ω'*)
製菓学校での2年間は、毎日スケジュールが詰まっていて大変でしたが
勉強面でも人間関係でもとても充実した2年間になりました。
学校生活の内容はほとんど書けたかな、と思います!
次の記事では就活のことについてお話していきます!
パティシエになる前のお話3につづく。。。